世の中どっぷりと師走ですね〜。

そういえば「師走」ってなんで「師走」なの?

師匠も走り回るくらい忙しいから「師走」って言われてますけど、
その師匠って誰?

先生、お坊さん、兵隊さん、とか色んな説があります。
他にも、仕事が終わるというところから、
仕事の「し」で、終わる=果てる「はす」とか。

同じように、一年の終わりに物事をなし終えるという意味で、
為す事が終わる=為果つ月(しはつつき)からきているとか。

季節が終わる 、四季=四時が果てるという意味の、
「しはつ」がなまって「しわす」とか。

まあ、色々ありますが、実際の所はよく分からないみたいですね。

餅つき




【師走の風物詩】

ちなみに、江戸時代の師走に一番走り回ってたのは、
師匠じゃなくて、借金取りだったようです。

江戸の人達は普段の買い物ではお金を払わず、
ツケ、掛け取引が一般的でした。

そして、盆と大晦日の二回取り立てをしていたんですが、
正月はなにかと物入りですし、年が明けてめでたい正月が来てしまうと、
皆で笑って正月を過ごすためにも、その借金は一時棚上げとなります。

そのために、大晦日には取り立て屋と、それを逃れようとする町民との、
激しい攻防戦が繰り広げられていたようです。


夜が明けてしまえば、去年のことはひととき忘れて笑い合う。
なんか楽しそうだし、素敵ですな〜さすが江戸っ子。



現代でも大掃除が師走の風景としてありますが、
江戸の町でも「すす払い」が行われていました。

大きなお店では掃除が終わると、祝儀として店の主人から順に、
番頭さんや、手代さんなどが次々に胴上げされていきました。

ただ、それが段々下っ端になってくると、
高く放り上げておっことしたり、髭をひっぱったりと、
日頃のうっぷん晴らしとして、もみくちゃにしていたそうです。


そして正月用のお餅ですが、
関西では今も昔も丸餅ですが、関東では一時期から、
「いちいち丸めてらんねぇやぃ!」と、せっかちな江戸っ子達は、
のした餅を包丁で四角く切るようになっていったそうです。

ちなみに、丸餅は心臓を形どっていると言われていて、
長寿・壮健の願いが込められていました。


さらに、大晦日の夜には、関東八カ国のが千匹以上も榎の下に集まり、
衣裳を整えてから王子稲荷社に参上していたようです。
近くの農家では、このとき狐がともす狐火の量で、
新年の豊凶を占っていました。

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いや〜昔の大晦日は色んなことが行われてて、楽しそうですね〜。
あなたはどんな大晦日を過ごしますか?






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